
ケース1
この方は、ストレートな眉で、問題は薄くまばらになってきているという点です。こういった方は、元々の眉の形は生かしたまま、単純に色素で全体に濃く仕上げてあげるといいです。

片眉デザインしたところ。

気に入られたようなので、反対側もデザインします。

色素を入れた直後。回りの紫色は、輪郭のマーカーの色なのであとで洗えば落ちます。ご本人の持ち味を生かした自然な仕上がりです。

ケース2
高齢になると、自分の眉がほとんど抜け落ちてしまっていることもあります。わずかにまばらですが産毛のような眉毛の痕跡があります。

こういった方は、本来あったであろう、あるべきであろう位置に、自由に眉を描けます。お顔の輪郭・流れに沿ってやさしい印象に仕上げるといいです。

色素を入れた直後です。色合いは、最初はなるべく自然で受け入れやすいように入れて、2週間後に再調整します。

ケース3
次はちょっとだけ若い方。

この方のポイントは、赤矢印が示すように眉山(ピークでへの字に折れ曲がっているところ)はあるのですが、そこと下の間に薄い部分(黄矢印)があって、かっこいい眉山が生かされていない点です。かといって、ここだけに色を加えると太くなりすぎます。

なので、眉山は生かして薄い部分に色を加えたあとで、眉の下のほうを剃ってラインを整えます。

反対側も合わせて仕上げます。このデザインで色素を入れます。

ケース4
この方は、2年ほど前に、余所でアートメイクを入れていたのですが、消えかかっているので、入れなおして欲しい、とのご要望です。消えかかったラインと、元々のご自身の眉毛とで二重になっています。

以前入れたときには、まだ眉をご自身で剃ってお手入れする余裕があったのですが、だんだん大儀になってきたのでしょう。こういう場合は、以前よりも少し下げた位置、ちょうど二つのラインの間くらいでデザインするといいです。その上に残った前のラインは、現在は赤いですが、いずれ消えてしまうだろうから、そのまま残しておいてかまいません(黄矢印)。

色素を入れ終わったところ。これで眉のお手入れをそれほどしなくても、はっきりした眉でいられるはずです。

ケース5
ご自身で眉を上手にカットされています。

この方の場合は、そのまま上からインクを入れてあげればいいです。とくにお直しは必要ありません。

ケース6
次の方、きれいに眉を細目に整えていらっしゃるのですが、もともとの高さに左右差があります。お好みなのでしょうが、細いと左右差が強調されてしまいます。

ちょっと太めにして、左右差をそろえるように描きます。このほうが若々しく見えますね。

ケース7
次の方です。この方の特徴は、眉間が離れているところです。結果顔が大きく見えてしまいます。

そこで、眉頭を伸ばすように色素を加えます。これで小顔に見えます。

ケース8
この方は、眉が太めです。あまり眉を意識したことがないのでしょうか、剃ってもいません。

余分な部分を剃ってくっきりと仕上げます。今後は、アートメイク以外の部分を剃ればいいわけですから、簡単です。

ケース9
この方はご自分で剃っているのですが、左右差があり、向かって左の眉は反り返っています。

左右対称になるように、向かって左の眉の上側を足して直してあげます。これで均整がとれました。

いかがでしたか?人生それぞれ、眉もそれぞれです。プロのちょっとした助言で、お顔が引き立ちます。それを、おうちでお化粧を落としたあ とも、また再現できるようにしておくのも、アートメイクの一つの目的です。
朝、眉を引く手間が省かれる以上の成果を期待していただいていいですよ。
鶴舞公園クリニックアトリエでは、二人の女医さんと、一人のメークアップアーティストとで力を合わせて、お一人お一人の本来の魅力を最 大限に引き出せるような眉をデザインしてアートメイクします。
女性である限り、お化粧から心を離してはいけません。女性にとって人生とは女性であり続けることだからです。皆で楽しくお互いの魅力を認 め合って、素敵な人生を長生きしましょうね。